【3分でわかる!】なぜ失敗してしまうのか?|『失敗の科学』から学ぶ

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こんにちは、emet(@emetblog)です!

今回は、なぜ人は失敗してしまうのか、失敗に対する考え方を『失敗の科学』という本から学んでいきたいと思います。

人間は誰でも失敗しますが、失敗した後どのような行動をとるのかについては考えますが、なぜ失敗してしまうのか、失敗をどのように捉えればいいのかということはあまり考える機会はないと思います。

「失敗は成功のもと」とはいいますが、しっかり失敗に対する考え方を学んでおかないと成果には結びつきません。

『失敗の科学』は、実例をもとに失敗を分析した本になります。
ここから、失敗に対する考え方を読み取っていきましょう。

では、どういった本なのか見ていきましょう( ..)φ

可能性を狭めない

なにか作業をしている時、集中しすぎることには注意しなければなりません。

本書では、医療業界の手術ミス航空業界のユナイテッド航空173便が例として紹介されています。
両方とも過度な集中が原因で失敗した事件です。

集中しすぎて他の選択肢を聞き入れる余裕がなかった医者、集中しすぎて時間の感覚が失われてた機長。

ここから学ぶことができるのは、集中により「時間間隔がわからなくなる」「認識力が低下する」ということです。

確かに日常生活の中でも、本当に集中しているといつの間にか1時間が過ぎていた、ということを皆さんも経験されたことがあると思います。

もちろん、これが全て悪いことに繋がるというわけではありませんし、むしろ集中することで生産性の高い仕事をできるようになることの方が多いです。
しかし、あらゆる選択肢が考えられる状態で集中しすぎることは、失敗を招く可能性があるということには注意しましょう。

また、上下関係によるコミュニケーションの萎縮も原因だと挙げられます。
というのも、看護師や機関士の意見を聞き入れていたら失敗しなかった可能性があるからです。
つまり、他の可能性を聞き入れなかったのです。

これらに共通して言えるのは、可能性を狭めてしまっていることが失敗に繋がっている、ということだと思います。

航空業界や医療業界だけでなく、アイデア出しのようなあらゆる可能性が考えられる仕事の場合には、集中せず上下関係も意識せず、周りの意見に耳を傾けるようにするといいかもしれません。

命にかかわるような失敗はしないでしょうけど、普通の失敗でもしたくないですからね。

「努力」が判断を鈍らせる

「冤罪」「カルト宗教」で共通して言えることがあります。

それは不都合な真実に直面した時、自分の過ちを認めるのではなく、真実の解釈を変えてしまうということです。
これを本書では「認知的不協和」と呼んでいます。

これは自分の考えは正しいと思い込みたい、つまり自分の失敗を恐れているということです。

特にエリートほどこの傾向は強いとされています。

ここから学ぶことが出来るのは、失敗に対して恐れない心を持っていたら、自分の考えを改めることができるのでより自分の成長に結びつけることができる、ということです。

自分の考えを正当化する努力より、自分の考えを進化させ続ける努力のほうがいいですよね。

あえて失敗することで進化し続ける

数々の発明品において、研究者が様々な理論を組んでやっと偉大な発明ができると考えている方もいると思いますが、実は、ただただ失敗を繰り返し試行錯誤することで、理論の証明が出来ないのに発明されたものも多くあります。

その1つが「蒸気機関」です。

トーマス・ニューコンメさんは、何か作っては失敗して、そして作り直してを繰り返すことで、当時の熱力学では説明ができない蒸気機関を作り出しました。

発明品の中には、失敗しないように徹底的に理論を組み立てて作り出したものもあると思いますが、誰もが予測できない発明品には失敗は必須です。
ライト兄弟の飛行機が恐らく1番わかりやすいかもしれませんね。

これを本書では、「創造的破壊」とされています。

「失敗は成功の母」というようなエジソンの言葉もありますが、発明家には失敗の重要性が理解できている方が多いと思います。

ここから学ぶことが出来るのは、自分の想像が及ばないような進化を生み出したいなら、失敗は逆に喜んでしていくべきだ、ということです。

なんでもかんでも失敗したら成功するというわけではないことには注意ですね。

当たり前ですけど、成功するだろうと思えるレベルまでは理論を構築する必要はあると思います。

失敗は必須条件

先に用語の説明をしておくと、

「固定型マインドセット」は、能力は生まれつきの遺伝で決まってしまうと考えており、失敗を自分の知性のせいにする考え方。

「成長型マインドセット」は、能力は後からでも伸ばすことが可能だと考えており、失敗を自分の挑戦不足のせいにする考え方です。

これらの特徴を持つ人を研究すると、失敗への着目度に3倍もの差がみられるそうです。

つまり、「成長型マインドセット」は、失敗をしっかり認識して認めて次に活かそうとしている人が多いということです。

失敗の捉え方を見直すことで、最近よく聞く「やり抜く力(GRIT)」に繋がります。

ここから学ぶことが出来るのは、失敗を失敗だと認識して、その失敗をもって成長していこうと考えていけるマインドセットが必要だということです。

また、自分の能力を後からでも伸ばせるというマインドセットも必要だということですね。

まとめ

以上、失敗に対する考え方を大きくわけて4つ紹介しました。

総じて言えるのは、失敗は悪いものではなく必要なものなんだよ、ということでしょう。

日本では、学校教育の時点で失敗は悪いものだという教育を受けるので、特にここで紹介した失敗に対する考え方が出来ていない方が多いと思います。

私も、本書を読んで衝撃を受けました。
本書は、私の人生を変えた本5選に入るかもしれません。

それくらいの大事な考え方を詳しく紹介された本なので、ぜひ一度読んでみてください!

一緒に失敗を乗り越えていきましょう!

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