こんにちは、emet(@emetblog)です!
今回は、コロンビア大学モチベーション・サイエンス・センター副所長である、ハイディ・グラント・ハルバーソンさんが著者の『やり抜く人の9つの習慣』について紹介します。
多くの人は、何か行動する前に目標を立てるかと思います。
では、今までその目標を達成できずに挫折した経験はありませんか?
もちろんこれは、仕事だけでなくプライベートもそうです。
「次の夏までに痩せよう!」「毎日、日記を書くようにしよう!」このように考えても達成できなかった人が多いでしょう。
この本は、そういった「目標はたてれるのに、なぜか続かないんだよなぁ」という人に向けて、目標を立てる段階からやり抜くまでの9つの有効的な習慣が紹介されています。
・目標をたてても、挫折してしまうことが多い人
・目標をたてても、いつの間にか辞めてしまっている人
・これから大きな目標を立てようと考えている人
では、どういった本なのか見ていきましょう( ..)φ
目標は具体的に
目標を考える際に、上記の例でいうと「次の夏までに痩せよう!」というような目標を立てている人はいますか?
ビジネスであれば、「営業成績を伸ばそう!」といった感じです。
このような曖昧な目標では、途中で挫折してしまう確率が高いです。
みなさんも経験ありますよね。
では、どうしたらいいのか。
「次の夏までに-3kg痩せよう!」や「営業成績を2倍伸ばそう!」といったように、具体的な数字を設定するようにするのがいいでしょう。
作者は、メンタルコントラストが大事だと書かれています。
メンタルコントラストとは、「目標を達成した時の利益」と「成功への障害」、つまり理想と現実の差を考え、対策を練ることです。対策を練っていくことで、現実へと近づいていくのです。
ビジネスパーソンは、PDCAサイクルを聞いたことあると思います。この考えを当てはめるのであれば、Pの段階でより明確に計画し、Cの結果を予測してAを予め考えておく、ということでしょう。
もはやサイクルではないですね(笑)
行動計画は、予定表に組み込もう
目標に具体性を与えることができたら、次はいつやるかを予定に入れておくべきだと言われています。
以前紹介させて頂いた本でも、同じことが書かれていました。
>>【時間術】『1440分の使い方-成功者たちの時間管理15の秘訣』ケビン・クルーズ【書評】 | emetblog
つまり、やることが決まっても「To Doリスト」に入れるだけで満足するな、ということです。
ケビン・クルーズさんも著書で、「To Doリストは、たまり続けるだけでなく、最も重要なタスク「MIT(Most Important Task)」がわからなくなると書かれています。
作業の優先順位がわからなくなった結果、慌てて効率的に仕事ができなくなったり、達成できていないタスクが生まれ続けるということです。
行動が決まれば、可能な限り予定表に組み込んでおきましょう。
もし、組み込むことが難しければ、チートレベルのテクニックがあります。
if-then プランニング
意識が高い方は、聞いたことがあるかもしれません。
意味はそのままで、if(もしこうなったら)then(その時、こうする)ということです。
お菓子を食べてしまったら、スクワット10回する/営業から帰ったら改善点を5つあげる
このようにする方法で、成功の可能性を3倍も高めてくれることがわかっています。
この最強の切り札、有効に使わないと損でしょう!
ちなみに、私もこの手法は実践していて、これにより成功率は5倍近く高くなったと感じています。
事実確認には注意⁉
簡単に言えば、PDCAサイクルのC(Check)です。
どれだけの結果が出たのか確認することです。改善につなげるために、事実確認は大事ですよね!
しかし、著者は注意しなければならない「諸刃の剣」と書かれています。「初心者は特に頻繁にチェックすべきではない」と。
というのも、どこまでやったのかに目を向けてしまえば、早すぎる達成感や他の目標に目が行ってしまい、気が緩んでしまいます。あとどれくらい残っているのかに目を向ければ、挫折してしまう可能性もあります。
進捗確認は、慣れるまでは間隔をあけてするのがいいかもしれません。
現実的楽観主義者になる
楽観主義者と聞くと、ネガティブなイメージを想像するかもですが、その本人はポジティブというややこしい言葉ですね(笑)
ここで書かれていることは、
ポジティブなのはいいけれど、目標を簡単に達成できるとは考えるな! ということです。
「大丈夫だろ!しっかり計画してるし何とかなるだろ」というような考え方ではなく、現実も認識して「こんな障害があるけれど、しっかり対策をしているし、私なら出来る!」と考えるべきだと書かれています。
困難から目をそらさないようにしましょう。
あなたは「なにができるようになりたいのか」
上の考え方に、少し近いかもしれません。
いずれ出来るようになる、というポジティブさが大事だという話です。
「今、何ができるのか」ではなく「これから、何ができるようになりたいか」
という思考も忘れないようにしましょう。
「やり抜く力」を持とう
やり抜く力、つまりGRITについて解説されていました。
「固定的知能観」と「拡張的知能観」があるようです。
簡単に言うと、
固定的知能観は、生まれつき能力は決まっていて努力は無駄だと考えることです。
拡張的知能観は、経験や努力で能力は補えると考えることです。
本書では、拡張的知能観を持つことが勧められており、この考えがやり抜く力に繋がるとされています。
筋肉を鍛えるように意志力を鍛える
やってみる価値があると思うことを続けてみることで、意志力が鍛えられるとしています。
ただし、気の進まないことを続けるのも難しいと思います。
そこで、先ほど紹介したif-thenプランニングが役に立つのです。
決して大きなことから挑戦しようとしなくても、日常の小さなことから挑戦してみるだけでいいでしょう(毎朝ベッドメイキング等)
大きな目標は1つまで!
気の進まないことをすることも含めて、2つの困難(大きな目標)に同時に取り組むのはおススメされていません。
自分を追い込み過ぎると、現実的楽観主義でいれなくなる可能性があるからだと思います。
私も大きな目標は1つにするように気を付けています。
個人的なテクニックですが、大きな目標を1つ手前の目標に変換するなどして、より細かいものにすると難易度が下がることになるのでおススメです!
「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する
ひとつわかりやすい例えがされていました。
「シロクマのことだけは考えてはいけない」と言われた時、何を考えますか?
そういわれるとシロクマのことが頭から離れないですよね(笑)
これは「カリギュラ効果」と呼ばれる心理現象なのですが、これと似たようなことが目標達成の邪魔をしているということです。
このように、人は「やめるべきこと」ばかり考え「やりたいこと・やるべきこと」を考えていません。
改善する目標を立てるときに、「〇〇をしない」というものばかりではなく、「〇〇をする」という形でも改善可能か考えてみるのもいいのかもしれませんね。
まとめ
・障害に対しては常に対策しつつ、いつか自分にもできるという現実的ポジティブ精神
・if-thenプランニングを利用して、難しい課題の達成率をあげる(2つ以上は設定しない)
・「〇〇をする」という形の目標も忘れずに!
成功者たちは、共通する思考や行動のパターンを持っています。
それは目標の立て方でも同じです。
成功とは「正しい選択」「正しい戦略」「正しい行動」によってつかむものです。決して生まれつきのDNAで決まるものではありません。
本文から抜粋
本書を読まずに何も知らない状態で、正しい目標を立てることが出来ている人は少ないと思います。正しい戦略も社会は教えてくれません。
ここで紹介したこと以外にも、多くのためになることが詳しく書かれています。
ぜひ、この本を読んで、目標を立てても達成できないのが当たり前、という人生は終わりにしませんか?
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