こんにちは、emet(@emetblog)です!
皆さんは、ロジカルシンキングをご存知でしょうか?
論理的思考(垂直思考)とも呼ばれています。
簡単に言うと、論理的に根拠を持った考え方をするということです。
相手に説明する時に説得力が増したり、問題解決の時にも正確に原因が分かったり立案できたりします。
今回は、このロジカルシンキングの考え方の基本を『ロジカルシンキング練習帳』という本から学んでいきたいと思います。
・ものごとを論理的に説明できるようになりたい人
・問題解決能力を高めたい人
では、ロジカルシンキングの基本の考え方を見ていきましょう( ..)φ
「根拠」から考えよう
ロジカルシンキングの基本は、客観性
ロジカルシンキングを考えるときには、根拠が大切になってきます。
その根拠を考える上で大切なのは、客観性です。
相手に根拠を伝えた時に、主観的だった場合と客観的だった場合で説得力に大きな差があります。
主観的な場合は、ただの感想に過ぎず、余程の信頼がない限り説得力がありません。
客観的な場合は、感情が入り込んでいないので、正確な情報だと信じてもらえます。
客観的な根拠にするためには、定量的(数値を使った)情報、状況の提示(以前と状況が似ている等)が効果的です。
〇%や〇円のように具体的数値を使ったり、以前も似たような状況になりこのような行動をとった、などのようになるべく客観的に根拠を組み立てるようにしましょう。
根拠を立体的に支える
客観的な根拠を考える際に、それを縦横に立体的に展開することも大切です。
縦に展開した場合はこのようになります。
「実績がある」ということに対して「表彰されている」ということを加えることで、説得力は増していると思います。
次に、これをより強くするために横にも展開していきます。
「Aさんは仕事ができる」ということに対して、「実績がある」だけではなく「仕事が早い」という根拠を付けました。
また、「実績がある」ということに対して、「テレビにも出演」という根拠を付けています。
まとめると、「仕事が早いだけでなく、表彰歴やテレビにも出演するほどの実績を持っているので、Aさんは仕事ができる」という主張になります。
このように、どんどん展開していくことで主張はより強い根拠に支えられていきます。
反対のことが言えないか探す
根拠を調べる際の注意点もあります。
根拠を調べている時、人は自分の都合のいい情報を集めてしまいがちです。
そこで、主張の逆のことが言えないかを考えてみることも必要です。
例えば「理系のベテランは、仕事ができる」という主張があったとします。
まず、若手とベテランを比べた時点では、「若手×」「ベテラン〇」となっています。
次に、文系理系を加えた場合、「若手×文系〇」「若手×理系×」「ベテラン×文系×」「ベテラン×理系〇」という情報が出てきました。
つまり、「理系のベテランは仕事ができる」という主張は正しいことが分かりました。
では、ここからなにが言えるのかも考えてみましょう。
「若手は仕事ができない」という判断でしたが、よく見ると「若手×文系は仕事ができる」と出ています。
また、「ベテラン×文系は仕事ができない」という情報も出ています。
ここから言えることは、「若手の営業が多い内は、文系的なコミュニケーション能力が求められていて、ベテラン(管理職)になると理系的な数値管理能力が求められている。」ということです。
このように、逆の情報も調べてみることで、一体なにが原因なのかを把握することができるので、それが説得力のある根拠に変わることもあります。
何が起こっているか正しく認識しよう
軸の幅を変えて考えてみる
ロジカルシンキングには、数字を使った分析も必要になってきます。
そこでグラフに表した時に使える考え方が、「軸の幅を変えて考えてみる」ということです。
例えば、20点満点のテストの分布を表したグラフを作った時に左図のようになったとします。
左図は5刻みでグラフを作っており、全て10人いることが示されています。
これでは、何も分析することができません。
次に、4刻みでグラフ作ってみるとどうでしょうか。
実は、「9~12点は1人もいない」「高得点、低得点の人数は少なめで、微妙に高い点と低い点が多い」というようなことがわかってきます。
このように、5点刻みや10点刻みのような切りのいい数字だけでなく、4点刻み6点刻み等も試してみるといいかもしれません。
グラフを1つだけでなく、複数作るのも効果的でしょう。
期間は対象期間より長く取る
グラフを作るときに気を付けなければならないことは、まだあります。
「既に持っている情報以上に、範囲を広げて全体像を把握する」ということです。
対象期間だけを確認すると、売上が急に下がっているように見えますが、もう少し長い期間を確認すると、定期的に上下しているということが分かるかもしれません。
正しい情報を掴むには、より多くの期間を確認するようにしましょう。
うまく伝え、うまく聞こう
相手視点でメッセージを考える
相手にうまく伝える時に、「相手視点でメッセージを考える」ということが大切になってきます。
例として、モバイルバッテリーについて考えてみましょう。
モバイルバッテリーに「10時間充電」可能という機能があった時、顧客にこの機能を遡及してもピンとこないと思います。これは、自分視点の事実だからです。
それを評価に変えた時、「長持ち」という言葉に変わります。これで「10時間充電」という事実よりは伝わりやすい形になりました。
さらにどういう意味をもっているのかに変えてみましょう。「持ち運び向け」であると表現できると思います。
ここまで来た時、その商品の提供価値が顧客にしっかり伝わることになります。
このように、相手から見た時にどのように受け取ってもらえるのか、当たり前のことでもわかりやすく表現するということが、上手い伝え方になります。
「論点」と「意見」を整理する
次は、うまく聞く時に大切な考え方です。
相手の話を聞いている時に、今何の話をしているのか分からなくなった経験はありませんか?
または、自分が話したことに対して全然関係ない答えが返ってきたという経験はありませんか?
これは恐らく「論点」と「意見」が整理されていないことが原因です。
自分が伝えるときに「主張(意見)」と「根拠(論点)」について分けることは上で説明しました。
しかし、皆誰もが意見と論点を分けて話してくれているとは限りません。
自分で峻別しなければならないのです。
話の内容を深く理解するためにも、意識的に分類分けするように心掛けましょう。
また、議論の際には、他の人にも「論点」が伝わりやすいように、「〇〇(論点)について意見はありますか?」のように提示してあげると、参加者全員が理解しやすい会議づくりが可能となるので、覚えておきましょう。
まとめ
・根拠は縦横立体的に強いものを組み立てよう
・反対のことが言えないか考えよう
・軸の幅を変えたり、対象期間以上に調査することで、正確な状況を把握しよう
・相手視点でメッセージを考え、うまく伝えよう。
・「論点」と「意見」を整理して、相手の話をうまく聞こう。
今回、大きく7つの考え方について紹介しました。
これらはロジカルシンキングにおいて、基本的なものになるので必ず知っておくべきことです。
『ロジカルシンキング練習帳』では、その他考え方も多く紹介されています。
ロジカルシンキングを身に着け、より効率的に仕事を行いたいという方は、ぜひ読んでみてください!
最後の問題を解いたころには、考え方が全然違っているかもしれません!
私も絶賛ロジカルシンキング練習中なので、皆さんも一緒に頑張っていきましょう!
コメント
論理的に考えられるようになりたいと思ってはいますが、なかなか思うようには考えられないものですね。
https://kihonjouhou-aho.com
コメントありがとうございます!
確かに難しいですよねー
練習ですね!笑
紙に書いて頭を整理しないと難しい話ができないですね。
練習練習!