【図解】成功している企業のチャネルを分析|『世界最先端のマーケティング』

世界最先端のマーケティング ビジネス書

こんにちは、emet(@emetblog)です!

今回は、良品計画/オイシックス等に努めた経験があり、Engagement Commerce Labの代表である、奥谷孝司さんと、企業ブランディングやコミュニケーション設計プロジェクトを多く手掛けている、岩井琢磨さんが書かれた、『世界最先端のマーケティング』について紹介します。

この本は、Amazonなどの例を通して、世界最先端の企業はどのようなマーケティング手法を取られているのか解説されたものです。

オフライン、オンラインとそれぞれの場所に固執して戦っていると、気づいた時には飲み込まれている。そういったことに気づかせてくれる本です。

この中からいくつかの企業について、図解していきたいと思います。

こういう方におすすめ
・経営層の方
・コンサルタントの方
・今後、企業を考えている方
・Amazon等の戦略が気になる方

では、どういった本なのか見ていきましょう( ..)φ

Amazon

Amazonが、オフラインへ進出していることは知っているでしょうか?

Amazon DashAmazon Echo、Amazon GO等が挙げられると思います。それだけではなく、リアル店舗を展開するホールフーズの買収等も行われています。

ここで考えなければならないのが、チャネルシフトについてです。

チャネルシフトとは、
オンラインを基点としてオフラインに進出し、顧客とのつながりを創りだすことによって、マーケティング要素自体を変革しようとする

このような戦い方だと説明されている。

Amazonの場合を図で示すと、こうなります。

オンラインで選択し、オンラインで購入するECサイトだと思っていたAmazonは、自宅で選択してオンラインで購入するAmazon DashやAmazon Go等も行っていき、チャネルを広げています。

ホールフーズも買収したことで、オフライン×オフラインチャネルの使い方によっては、より大きい影響力を持つこともあるでしょう。

ニトリ

ニトリは、オフライン店舗だけだと思っている人も多いです。
実は、オンライン店舗もやっており、公式アプリからも購入することができます。

ニトリは郊外に出店することが多いが、都心への出店も進めています。
ただし、郊外とは違い大型駐車場の設置などができないため、大きな荷物や多くのものを運ぶことが難しくなるという問題がありました。

そこで、公式アプリを利用した『手ぶらdeショッピング』を打ち出しました。

公式アプリを立ち上げて、店を回り商品のバーコードを読み込んでいく形です。

つまり、オフライン選択のオンライン購入というチャネルシフトが行われています。

これにより、店舗は選択のショールームとなり、購入はオンラインで手ぶらでのショッピングが可能となっています。

IKEA

IKEAは少し違う戦略をとっています。

AR機能を使い、自宅をショールーム化する『IKEA Place』です。

これは、事前にオンラインで商品を選択させ、ARを使って自分の部屋に家具を配置していきます。

そして、気に入った家具はそのままオンライン店舗でも購入可能ですが、イケアの店舗に直接行って安心して購入することもできるものとなっています。

タクシー業界

企業だけではなく、業界として見てみると発見があります。

従来のタクシー会社が衰退しているのは、言うまでもありません。

道案内が必要な時も多いですし、最後の精算が面倒です。そもそもタクシーがつかまらないなんてことも多くあります。

そこで、オンラインで場所を選択してオンラインで決済をするというタクシー業界も出てきました。
全国タクシー』です。

事前に、オンラインで場所を決めてオンラインで決済するというモデルです。

実はこの形態は、海外では普通に普及しているものになります。

というのも『Uberタクシー』があるからです。

ただ日本では、自家用車で顧客を運搬して料金を取る「白タク」と呼ばれるものは、違法行為となっているため、法規制により導入されていませんでした。

それを、企業としてやっているのが『全国タクシー』という訳です。

まとめ

これらに全て共通するのは、顧客の情報をしっかり捉えるということです。

「オフライン×オフライン」では読み取ることができなかった情報が、アプリ等のオンライン空間を活用することで、より明確に読み取ることができます。

そういった情報を基に、ブランディングをしていくことで、最適な提案を行う事ができるのです。

このチャネルをより深く分解していくと、購入までのプロセスも分析できます。

今までの顧客データは、「購入」という「点のデータ」だったものが、プロセスまで把握できることで「線のデータ」として認識することができます。

この繋がりを意識して、顧客とのつながりを創ろうとしている企業が増えています。

「オンラインの市場は1割に過ぎないが急伸している」と捉えるか、「オンラインの市場は急伸しているが1割に過ぎない」と捉えるかで、危機感はだいぶ違う。
加えてこれまでは、オフラインからオンラインへと、顧客の買い物行動が徐々に「移行」するといった感覚を、持っていたのではないだろうか。
しかし、いま始まっているのは、移行ではなく「融合」である。

本文より抜粋

この考え方ができるかどうかで、大きく変わってくると思います。

この本は、当記事では紹介した企業以外にも、アメリカの企業等多くの事例がより細かく紹介されています。

また、顧客の行動プロセスを分解して考えたものも解説されています。

業界にどのようなことが起こっているのか、今後どのような企業が生き残っていくのか気になる人は、是非読んでみてください!

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